教育講演II.呼吸器悪性腫瘍に対する“現代”の手術適応の限界を考える
産業医科大学医学部第2外科
田中 文啓

原発性肺癌・悪性胸膜中皮腫・縦隔悪性腫瘍に対する手術適応には一定のコンセンサスが得られてはいるが,これらはあくまでも過去のエビデンスに立脚したものである.すなわち,近年の分子生物学的診断や標的薬剤の進歩などにより,かつては手術適応外とされた中にも手術により長期生存や治癒が期待できる症例も存在する.本講演では,手術手技と腫瘍学的な見地の両者から,呼吸器悪性腫瘍に対する“現代”の手術適応につき私見を交えて発表する.

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