15.転移性脳腫瘍に対するガンマナイフ単独治療成績―前向き多施設共同研究(JLGK0901)
古川星陵病院鈴木二郎記念ガンマハウス JLGK0901 Study Group
川岸 潤

【目的】転移性脳腫瘍個数2~4個の症例と5~10個の症例に対するガンマナイフ単独治療の有効性の比較(非劣勢試験)を行った(UMIN ID:1812).【方法】本研究に登録された1194例を転移個数によりA群(1個:455例),B群(2~4個:531例),C群(5~10個:208例)に分類し解析.【結果】男性723例,女性471例,年齢30~91(中央値66)歳.原発臓器は肺912例,乳房123例,消化管85例,腎36例,その他38例.Primary endpointであるガンマナイフ治療後の生存中央値はA群13.9ヶ月,B群10.9ヶ月,C群10.8ヶ月で,B・C群間に差はみられなかった(HR:0.974, 95%CI:0.806~1.177, p=0.78).【結論】ガンマナイフ単独治療は,腫瘍個数2~4個群に対し5~10個群は非劣勢であることがevidence level IIで証明された.

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