第10章 生活上のアドバイス
Q86
地元の医院で糖尿病・高血圧症をみてもらっています。血圧が高いとき,風邪気味なときなど,どうしたらよいでしょうか

 糖尿病や高血圧など肺がん以外の病気で通院している医療機関がある場合,普段から患者さんのことをよく知るかかりつけの医師やスタッフはがん患者さんにとって心強い味方となります。肺がん診療を行う医療機関とかかりつけの医療機関との連携がとれていれば,ちょっとした体調の変化のときには身近なかかりつけの医師に相談するのがよいでしょう。

 そうしたかかりつけ医がない場合でも,風邪など肺がん診療と直接関係がないと考えられる症状で近くの医療機関にかかることは問題ありません。ただし,その医療機関の医師や看護師に現在の病名,病状や受けている治療について伝えましょう。これまでの病状や治療内容の説明が記載された用紙や治療計画書などが手元にあれば,それらも見せるとよいでしょう。「風邪」と思っても,肺がん診療に関係した症状の場合があるかもしれません。肺がんでかかっている病院へ連絡したほうがよいかを含めてご相談ください。

 その後,肺がんでかかっている病院を受診するときには,近くの医療機関にかかった経過やその医療機関での診断や治療について担当医に報告してください。

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