学会誌「肺癌」
ISSN: PAPER:0386-9628
ONLINE:1348-9992
発行:日本肺癌学会
E-mail:office@haigan.gr.jp
更新:年7回
最新号 64巻6号発刊のお知らせ
学会誌「肺癌」64巻6号(2024年10月)の刊行にあたって
令和6年も残り2か月となりました。今年の夏は猛暑で、秋になっても暑い日が続き、季節がわからなくなりそうですが、自然は少しずつ確実に歩を進め、金木犀の香りと月の輝きに秋を感じる今日この頃です。大雨、台風、地震などの災害も多く、被災された方、復興支援に尽力されている会員の皆様には、謹んでお見舞い申し上げます。
さて本号(64巻6号)の「肺癌」には、総説3編と症例報告7編が掲載されています。総説は、胸腺腫瘍の治療に関する2編(大熊裕介先生の「胸腺がん治療の展望」、宿谷威仁先生らの「胸腺上皮性腫瘍に対する薬物療法」)と「間質性肺炎関連肺癌の病理」(奥寺康司先生)です。胸腺腫瘍は希少腫瘍ですが、最新の知見を踏まえた治療方針の解説と今後の薬剤開発の動向について詳細に解説されています。奥寺先生の総説は、病理学的な炎症とがん化のメカニズム、病理診断、分子病理の知見を網羅した力作です。症例報告は、診断困難例や特異な経過を辿った肺癌症例で示唆に富んだ内容です。いずれも皆様の診療や、知識のアップデートに役立つ内容です。
和文論文は、国際的なインパクトという点では弱い面もありますが、実際には外国からも論文へのアクセスがあり世界に発信されています。良質な医学論文の出版は学会の大きな使命の一つです。会員の皆様には、ぜひ歴史ある本誌への投稿をお願いします。
元井紀子
編集委員会 副委員長 / 埼玉県立がんセンター病理診断科・がんゲノム医療センター
複写複製および転載複製について
日本肺癌学会では複写複製および転載複製に係る著作権を学術著作権協会に委託しています.当該利用をご希望の方は,学術著作権協会(https://www.jaacc.org/)が提供している複製利用許諾システムもしくは転載許諾システムを通じてご申請下さい。 尚,非営利目的での利用は無償で転載利用いただくことが可能です.当学会に直接ご申請下さい。