第6章 非小細胞肺がんの治療 6-3 薬物療法のみの治療
Q69
治療の効果はどのようにみていくのですか。効果がなくなったときにはどうするのでしょうか

 抗がん剤(細胞傷害性抗がん薬)による治療(化学療法)は,予想される治療効果(メリット)と治療による副作用(デメリット)とのバランスをみながら,治療の継続と中止を判断していきます。治療の効果に関しては,2~4 コースごとを目安にCT 検査などの画像検査で確認します。腫瘍マーカーの値などを参考にすることもあります。適度の休薬期間をとって体力を保つことも重要です。

 また,いったんがんが縮小していても,再び大きくなることがあります。全身状態が良好であれば,抗がん剤の種類の変更が検討されます。最近では,抗がん剤の種類が多くなったため,2 番目,3 番目,4 番目の治療として,二次治療,三次治療,四次治療と治療が続けられることも多くなってきています。

 二次治療以降でも定期的にCT検査などで治療の効果を確認することになりますが,残念ながら再発・再燃した肺がんでは治療が困難になっていくのも事実です。がんと付き合いながら生きていくことになりますが,気持ちを切り替えて毎日の生活を楽しむようにできれば,病状経過にもよいと思います。

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