サプリメントを飲んでいるときや,飲んでみたいと思ったときには,必ず担当医や看護師,薬剤師に伝えましょう。
サプリメントには,ビタミン剤,ミネラルなどが含まれます。肺がんの薬物療法でよく用いられるペメトレキセドという薬剤では,その副作用を軽減するために,葉酸とビタミンB12を併用します。ミネラルの一種であるマグネシウムも,シスプラチンという抗がん剤で治療を行うときは,腎機能障害の予防のために用いられます。しかし,大量のビタミン剤を服用した場合は,腫瘍に対する治療効果が低下する可能性もあります。また,サプリメントによる消化器症状や肝機能障害,腎機能障害などの副作用の報告も少なくありません。
サプリメントは肺がんの治療に影響を与えることもあるため,飲んでいるときや,飲んでみたいと思ったときには,必ず担当医や看護師,薬剤師に伝えましょう。そのとき,成分や内容がわかるような説明書も担当医に見せたほうがよいでしょう。