第19回肺がん医療向上委員会セミナー
下記の要領にて、第19回肺がん医療向上委員会を開催します。肺がん医療の正しい情報を発信するため、学会、医師だけでなく、メディカルスタッフ、製薬関連企業、医療機器関連企業、更にはヘルスケア企業、一般企業、メディア、そして患者・家族を代表する団体、組織も加わり、異なる業態・業種の方々が一体となって、このミッションを取り組もうというのが、この委員会の目的です。
2017年4月国立がん研究センターのプレスリリース「高齢者へのがん医療の効果にかかる研究報告-進行がんにおける抗がん剤治療と緩和治療との有効性及びその適正使用-」にて、「今回の検討では、臨床的、統計的に意味のある結果を得ることが出来ませんでした。」との結論が公開されたものの、一部メディアにおいては「高齢者に抗がん剤は効かない」と伝えられました。
最新のがん罹患者数情報によると肺がんにおける高齢者(65歳以上)、超高齢者(75歳以上)の比率は、それぞれ79.6%、47.4%と高く、更にがん全体との比較においてもそれぞれ10ポイント程高くなっています。
近年、肺がんに対する分子標的薬剤、免疫チェックポイント阻害剤などは治療成績の改善が報告される一方、高齢者に対しての薬物療法の施行の是非については、様々な視点にて議論されている現状にあります。
そのような背景より、今回は津端 由佳里 先生(島根大学医学部内科学講座呼吸器・臨床腫瘍学)に「高齢者肺がんへの抗がん剤治療は無効か?有効か?」と題し、ご講演頂きます。講演後には講師、肺がん向上委員会委員への質問にお答え頂くQ&Aセッションも予定しておりますので、是非、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
<特別講演>
「高齢者肺がんへの抗がん剤治療は無効か?有効か?」
津端 由佳里 先生(島根大学医学部内科学講座呼吸器・臨床腫瘍学)