第12回肺がん医療向上委員会
最近の肺がん治療(特に薬物療法)の進歩は目覚しく、従来の殺細胞性薬剤(いわゆる抗がん剤)に加え、分子標的薬、また最近では新しい作用機序を有する免疫チェックポイント阻害剤が上市、保険適応され、肺がん領域においても治療成績の改善に期待が寄せられています。
一方で、国民皆保険制度下における高額な医療・薬剤の導入・普及は、医療保険制度、社会保障制度だけではなく、国の財政にも影響を及ぼすのではないかとの議論に至っており、中医協において薬価制度の見直しも必要との指摘がなされています。
このような議論や指摘は、医療者(医師)の日常臨床に少なからず影響を与えているのではとの懸念もあります。そのようなことから、今回、肺がん診療の最前線で活躍する国立がん研究センター中央病院 呼吸器内科 後藤 悌医師に、この領域における現状と、これからの動向について講演頂きます。
また、講演後には講師、肺がん向上委員会委員、患者さん代表らへの無記名の質問票にお答え頂くQ&Aセッションも予定しておりますので、是非、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
<特別講演>
医療者(医師)は医療費のことを考えるべきか?
後藤 悌(国立がん研究センター中央病院 呼吸器内科)