再発・再燃した場合の抗がん剤(細胞障害性抗がん薬)による治療(化学療法)は,予想される治療効果(メリット)と治療による副作用(デメリット)とのバランスをみながら,治療の継続と中止を判断していきます。適度の休薬期間をとって体力を保つことも重要です。
また,いったんがんが縮小していても,再び大きくなることがあります。全身状態が良好であれば,抗がん剤の種類の変更が検討されます。最近では,抗がん剤の種類が多くなったため,三次治療,四次治療と治療が続けられることも多くなってきています。
しかし,再発・再燃した肺がんでは治療が困難になっていくのも事実です。がんと付き合いながら生きていくことになりますが,気持ちを切り替えて毎日の生活を楽しむようにできれば,病状経過にもよいと思います。