Ⅱ.治 療

3

化学療法

文献検索と採択

文献検索期間
  • 1980年1月1日から2017年12月31日
文献検索方法
  • キーワード:胸腺腫,胸腺癌,化学療法,分子標的療法
  • 医学図書館協会の協力を得て詳細な検索を行い,各CQにおいて採用を検討した。
採択方法
  • 胸腺上皮性腫瘍を含む化学療法の文献に限り,Review文献は除外した。
  • 上記条件以外のもので,必要と判断したものは採用した。
3-1
胸腺腫に対する化学療法

CQ14.

臨床病期Ⅳ期または再発胸腺腫に対して,化学療法は勧められるか?

推 奨
化学療法を行うよう推奨する。

〔推奨の強さ:1,エビデンスの強さ:D,合意率:87.5%〕

解 説

 根治切除が不能な臨床病期Ⅳ期または再発胸腺腫が対象となる。これまでに根治切除が不能な臨床病期Ⅳ期または再発胸腺腫を対象とした化学療法の臨床試験にはランダム化比較試験はなく,エビデンスの程度が低い少数例による第Ⅱ相試験や後方視的な報告がほとんどであり,化学療法を行うことが予後をどれくらい改善できるかは不明である1)~8)。さらに本邦では保険適用となる抗癌剤はない。しかし胸腺腫はこれまでの報告では化学療法に対して比較的高い奏効率が報告されており,化学療法による症状緩和の効果は十分期待できる。

 以上より,エビデンスの強さはD,また総合的評価ではPS 0-2など全身状態良好な症例では化学療法を行うことを強く推奨(1で推奨)できると判断した。下記に,推奨度決定のために行われた投票結果を記載する。

投票者の所属委員会:胸腺腫瘍小委員会
行うことを
推奨
行うことを
弱く推奨(提案)
推奨度決定不能 行わないことを
弱く推奨(提案)
行わないことを
推奨
87.5%
(14/16)
12.5%
(2/16)
0% 0% 0%

CQ15.

臨床病期Ⅳ期または再発胸腺腫に対して,シスプラチンおよびアンスラサイクリン系抗癌剤の併用療法は勧められるか?

推 奨
シスプラチンおよびアンスラサイクリン系抗癌剤の併用療法を行うことを推奨する。

〔推奨の強さ:1,エビデンスの強さ:D,合意率:100%〕

解 説

 本邦および海外で報告された胸腺腫に対する化学療法は主にアンスラサイクリン系を軸とした併用療法が多い(エビデンスの強さはD)。CDDP+アンスラサイクリン系を用いた治療としては,ADOC療法1),PAC療法2),CODE療法3),CAMP療法4)5)などがあり,奏効率は70~92%(平均75%)である。一方,アンスラサイクリン系を用いない治療法としては,VIP療法6),CP療法7),CDDP+ETP療法8),などが報告されているが奏効率は35~52%(平均40%)であった。いずれも,エビデンスの程度が低い少数例による第Ⅱ相試験や後方視的な報告9)がほとんどであるが,プラチナ系およびアンスラサイクリン系併用療法と,プラチナ系および非アンスラサイクリン併用療法を比較するとアンスラサイクリン系のほうが良好な傾向がみられている。

 以上より,エビデンスの強さはD,また総合的評価としては可能な症例ではCDDPとアンスラサイクリン系を含むレジメンを行うよう強く推奨する(1で推奨)と判断した。下記に,推奨度決定のために行われた投票結果を記載する。

投票者の所属委員会:胸腺腫瘍小委員会
行うことを
推奨
行うことを
弱く推奨(提案)
推奨度決定不能 行わないことを
弱く推奨(提案)
行わないことを
推奨
100%
(16/16)
0% 0% 0% 0%

CQ16.

一次治療に不応となった胸腺腫に対して,化学療法は勧められるか?

推 奨
化学療法は,行うよう勧められるだけの根拠が明確ではない。

〔推奨度決定不能〕

解 説

 既治療胸腺腫への化学療法に関してはPEM10)やIFM,オクトレオチド11)12)などが試されている。オクトレオチドについてはオクトレオチドシンチグラフィで陽性またはカルチノイド症候群の症状があるケースも一部で有効性が報告されているため,該当する症例においては考慮してもよい。しかし,いずれも少数例の報告しかなく効果も限定的であることから現時点では推奨できるような治療はないと判断し,推奨度決定不能とした。下記に,推奨度決定のために行われた投票結果を記載する。

投票者の所属委員会:胸腺腫瘍小委員会
行うことを
推奨
行うことを
弱く推奨(提案)
推奨度決定不能 行わないことを
弱く推奨(提案)
行わないことを
推奨
0% 6%
(1/16)
94%
(15/16)
0% 0%

CQ17.

局所進行胸腺腫に対して,術前化学療法は勧められるか?

推 奨
術前化学療法を行うよう提案する。

〔推奨の強さ:2,エビデンスの強さ:D,合意率:100%〕

解 説

 局所進行胸腺腫に対しては少数例の試みではあるが種々の術前化学療法が行われ,良好な奏効率と完全切除率が報告されている13)~16)。局所進行胸腺腫および胸腺癌に対する術前化学療法の効果を検討した第Ⅱ相試験では,術前化学療法としてCAMP療法を受けた22例中17例(77%)で奏効を認めた(CR 3例,PR 14例)。そのうち,21例が手術を受け16例で完全切除,5例で非完全切除であった4)。いずれも,エビデンスの程度が低い少数例による第Ⅱ相試験や後方視的な報告がほとんどであるが,比較的高い奏効率が報告されている。

 以上より,エビデンスの強さはD,また総合的評価では局所進行胸腺腫に対しては主に化学療法を術前治療として行うことを弱く推奨(2で推奨)できると判断した。下記に,推奨度決定のために行われた投票結果を記載する。

投票者の所属委員会:胸腺腫瘍小委員会
行うことを
推奨
行うことを
弱く推奨(提案)
推奨度決定不能 行わないことを
弱く推奨(提案)
行わないことを
推奨
0% 100%
(16/16)
0% 0% 0%
3-2
胸腺癌に対する化学療法

CQ18.

臨床病期Ⅳ期または再発胸腺癌に対して,化学療法は勧められるか?

推 奨
化学療法を行うよう推奨する。

〔推奨の強さ:1,エビデンスの強さ:D,合意率:100%〕

解 説

 胸腺癌に対する化学療法は胸腺腫よりもさらに症例が少なく,胸腺腫に準じたレジメンが主に用いられてきた。最近は胸腺癌に限定して行われた研究も報告されているが,これまでの報告の多くが後方視的な報告であり化学療法におけるエビデンスは乏しい7)17)。しかし,化学療法の奏効率は約20~50%と一定の効果はみられており,PS 0-2など全身状態良好な症例では化学療法を行うことが勧められる。

 以上より,エビデンスの強さはD,また総合的評価では行うよう強く推奨(1で推奨)できると判断した。下記に,推奨度決定のために行われた投票結果を記載する。

投票者の所属委員会:胸腺腫瘍小委員会
行うことを
推奨
行うことを
弱く推奨(提案)
推奨度決定不能 行わないことを
弱く提案(推奨)
行わないことを
推奨
100%
(16/16)
0% 0% 0% 0%

CQ19.

臨床病期Ⅳ期または再発胸腺癌に対して,カルボプラチンとパクリタキセルまたはアムルビシンの併用療法は勧められるか?

推 奨
カルボプラチンとパクリタキセルまたはアムルビシンの併用療法を行うよう提案する。

〔推奨の強さ:2,エビデンスの強さ:D,合意率:75%〕

解 説

 胸腺腫と異なり,胸腺癌においてはアンスラサイクリン系と非アンスラサイクリン系レジメンとの間に大きな差はなくキードラッグははっきりしない。CBDCAとPTX併用療法は複数の海外および本邦からの第Ⅱ相試験において奏効率36~42%と比較的良好であることが報告されており,治療選択の1つと考えられる7)17)。また,本邦から報告されたCBDCAとAMRの併用療法の第Ⅱ相試験では奏効率30%,無増悪生存期間中央値7.6カ月と報告されており,治療選択肢の1つと考えられる18)

 以上より,エビデンスの強さはD,また総合的評価では行うことを弱く推奨(2で推奨)できると判断した。下記に,推奨度決定のために行われた投票結果を記載する。

投票者の所属委員会:胸腺腫瘍小委員会
行うことを
推奨
行うことを
弱く推奨(提案)
推奨度決定不能 行わないことを
弱く提案(推奨)
行わないことを
推奨
0% 75%
(12/16)
6%
(1/16)
19%
(3/16)
0%

CQ20.

臨床病期Ⅳ期または再発胸腺癌に対して,分子標的薬は勧められるか?

推 奨
分子標的薬を行わないよう推奨する。

〔推奨の強さ:1,エビデンスの強さ:D,合意率:80%〕

解 説

 胸腺癌ではc-KIT発現は73~86%と高頻度ではあるが,c-KIT遺伝子変異は約10%未満であり,c-KIT阻害薬であるイマチニブは臨床試験でも奏効を示していない19)。c-KITやVEGFR,PDGFRなどマルチターゲット阻害薬であるスニチニブは既治療胸腺癌に対する第Ⅱ相試験でPR 26%(6/23),SD 65%(15/23)と報告された20)。mTOR阻害薬であるエベロリムスは既治療胸腺癌に対する第Ⅱ相試験でPR 10.5%(2/19),病勢制御率77.8%と報告された21)。しかしながら,いずれも少数例での報告であり,現時点では推奨できるような治療はない。

 以上より,エビデンスの強さはD,また総合的評価では胸腺癌に対する分子標的薬の使用は行わないよう強く推奨(1で推奨)できると判断した。下記に,推奨度決定のために行われた投票結果を記載する。

投票者の所属委員会:胸腺腫瘍小委員会
行うことを
推奨
行うことを
弱く推奨(提案)
推奨度決定不能 行わないことを
弱く提案(推奨)
行わないことを
推奨
0% 0% 0% 20%
(3/15)
80%
(12/15)

CQ21.

一次治療に不応となった胸腺癌に対して,化学療法は勧められるか?

推 奨
化学療法は,行うよう勧められるだけの根拠が明確ではない。

〔推奨度決定不能〕

解 説

 胸腺癌に対する二次化学療法については,PEMやS-1などの治療効果が報告されている。PEMは奏効率約10%,病勢制御率60%と報告された22)。しかし,いずれも少数例での報告であり,胸腺癌に対する二次化学療法については確立された治療は存在しない。

 以上より,エビデンスの強さはD,現時点では推奨できるような治療はない(評価不能)と判断し推奨度決定不能とした。下記に,推奨度決定のために行われた投票結果を記載する。

投票者の所属委員会:胸腺腫瘍小委員会
行うことを
推奨
行うことを
弱く推奨(提案)
推奨度決定不能 行わないことを
弱く提案(推奨)
行わないことを
推奨
0% 0% 100%
(16/16)
0% 0%

CQ22.

局所進行胸腺癌に対して,術前化学療法は勧められるか?

推 奨
化学療法または化学放射線療法を術前治療として行うよう提案する。

〔推奨の強さ:2,エビデンスの強さ:D,合意率:100%〕

解 説

 局所進行胸腺癌に対しては少数例の試みではあるが種々の術前化学療法が行われ,良好な奏効率と完全切除率が報告されている13)~16)23)

 局所進行胸腺腫および胸腺癌に対する術前導入化学放射線療法の効果を前向きに検討した第Ⅱ相試験では,施行した22例中21例が導入療法を完遂し,17例(77%)が完全切除であった16)。また術前化学療法としてCDDP+DTXを行った第Ⅱ相試験では完全切除率が19例中15例(78.9%)であった23)。これらの報告はいずれも,エビデンスの程度が低い少数例による第Ⅱ相試験や後方視的な報告があるが,比較的高い完全切除率が報告されている。

 以上より,エビデンスの強さはD,また総合的評価では局所進行胸腺癌に対しては化学療法または化学放射線療法を術前治療として行うことを弱く推奨(2で推奨)できると判断した。下記に,推奨度決定のために行われた投票結果を記載する。

投票者の所属委員会:胸腺腫瘍小委員会
行うことを
推奨
行うことを
弱く推奨(提案)
推奨度決定不能 行わないことを
弱く提案(推奨)
行わないことを
推奨
0% 100%
(16/16)
0% 0% 0%
レジメン
胸腺腫・胸腺癌に対する化学療法
レジメン名 治療薬剤 治療期間
ADOC1) アドリアシン40mg/m2(day 1),シスプラチン50mg/m2(day 1),ビンクリスチン0.6mg/m2(day 2 or day 3),シクロホスファミド700mg/m2(day 4) 3週毎
PAC2) シスプラチン50mg/m2(day 1),ドキソルビシン50mg/m2(day 1),シクロホスファミド500mg/m2(day 1) 3週毎
(最大4コース)
VIP6)修正 #10 シスプラチン20mg/m2(day 1-4),エトポシド75mg/m2(day 1-4),イホスファミド1,200mg/m2(day 1-4) 3週毎
(最大4コース)
CAMP4) シクロホスファミド700mg/m2(day 1),シスプラチン30mg/m2(day 1-3),ドキソルビシン20mg/m2(day 1-3),プレドニゾロン100mg/日(day 1-5) 3週毎
CAMP5) シスプラチン20mg/m2(day 1-4),ドキソルビシン40mg/m2(day 1),メチルプレドニゾロン1,000mg/日(day 1-4)+500mg/日(day 5, 6) 3~4週毎
CP7) カルボプラチン(AUC=6),パクリタキセル200mg/m2 3週毎
(最大6コース)
CODE3) シスプラチン25mg/m2(毎週),ビンクリスチン1mg/m2(第1,2,4,6,8週目),ドキソルビシン40mg/m2+エトポシド80mg/m2(day 1-3,第1,3,5,7,9週目) 9週間
CBDCA+AMR18) カルボプラチン(AUC=4),アムルビシン(35mg/m2,day 1-3)(二次治療以降では30mg/m2,day 1-3) 3週毎
引用文献
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