会員各位
『肺癌取扱い規約』が第9版に改訂出版され、肺癌については2025年1月からTNM分類第9版を使用することはすでに周知させていただいたところです。外科系会員の皆様には、NCD登録も第9版仕様となっておりますのでご留意ください。
これに伴い胸腺腫瘍についても、2025年1月より第9版TNM分類をもとに、各分野、領域におかれましては、放射線画像・病理所見を含めたデータ整理や症例登録などをお願い申し上げます。なお、引き続き、正岡分類を併記いただくことに支障はございません。
変更の要点は以下の通りです。
(1)T因子:胸腺内に限局あるいは,縦隔脂肪,胸膜被膜に浸潤しているが、その他の縦隔構造への直接浸潤はないものをT1とし、腫瘍径5cm以下をT1a、5cmを越えるものをT1b とした。横隔神経・肺浸潤はT3からT2に変更となった。
(2)NおよびM因子について変更はなかった。
(3)病期分類:第8版TNM⇒stageのロジックに変更はなかった。
肺癌診療ガイドライン2024年版をご参照ください。
https://www.haigan.gr.jp/publication/guideline/examination/2024/3/0/240300000200.html
2025年3月
日本肺癌学会
日本胸腺研究会