第10章 生活上のアドバイス
Q87
地元の医院で糖尿病・高血圧症をみてもらっています。血圧が高いとき,風邪気味のときなど,どうしたらよいでしょうか

 普段から患者さんのことをよく知るかかりつけの医師やスタッフはがん患者さんにとって心強い味方となります。肺がん診療を行う医療機関とかかりつけの医療機関とであらかじめ連携してもらい,対応を相談しておきましょう。

A

 肺がん診療と直接関係がないと考えられる症状で近くの医療機関にかかることは問題ありません。ただし,「風邪」と思っても,肺がん診療に関係した症状の場合があるかもしれません。そのため近くの医療機関にかかった場合には,現在の病名,病状や受けている治療について伝えましょう。これまでの病状や治療内容の説明が記載された用紙や治療計画書などが手元にあれば,それらも見せるとよいでしょう。肺がん診療を行う医療機関とかかりつけの医療機関とで情報をあらかじめやりとりし,連携が取れていることが理想的です。そのうえで肺がんでかかっている病院へ連絡したほうがよいかを含めてご相談ください。

 その後,肺がんでかかっている病院を受診するときには,近くの医療機関にかかった経過やその医療機関での診断や治療について担当医に報告してください。

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