禁煙プロジェクト

HOME  >  禁煙プロジェクト  >  癌治療と禁煙

禁煙プロジェクト

癌治療と禁煙

 タバコは癌に限らず、冠動脈疾患や慢性閉塞性肺疾患のリスクファクターでもあり、癌患者の多くが癌以外の喫煙関連疾患を合併しています。癌治療において禁煙は最も優先されるべきことですが、残念ながら軽視されている風潮がみられます。

 多くの患者、あるいは医師までもが、癌になってしまったら禁煙してももう遅いと考えていますが、果たしてそうでしょうか?

 禁煙による健康的効果は速やかに現れます。咳・痰・息切れなどの呼吸器症状が改善し、全身倦怠感もなくなり、食欲が出てきます。また精神的にも、ニコチン依存から脱することができたという達成感や心の平穏を得ることができます。

 禁煙はただタバコをやめるという単純な事実だけを意味するものではありません。禁煙はある期間にわたるプロセスであり、喫煙から禁煙への行動変容の過程には、心理的・情緒的なことも含め、さまざまな反応が見られます。そのため医師にとっては、患者個人にあわせた助言・支援が必要となります。

 本稿の次回からは、私達が日常診療で遭遇するさまざまな症例をとおして、禁煙サポートの方法をわかりやすく紹介、解説していく予定です。



このページの先頭へ